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10LEATHERー革の基礎知識ーレザークラフトの素材となる革について、基礎知識から様々な特徴、技法に適した選び方までをご紹介します。*このカタログでは革の特徴をアイコンで表記しています特に優れるタンニン鞣し革特に優れるクロム鞣し革特に優れるコンビ鞣し革特に優れるカービング可能特に優れる染色可能特に優れる部位名称と繊維による特徴成牛革は一般に背に沿って半分にした“ 半裁” と呼ばれる状態で鞣されています。革の繊維は部位により密度や太さが異なり、また方向も一定ではありません。ベンズの尻・背中寄りは繊維が最も細かく密度があり強靭で、ヘッド( 頭)・ベリー( 腹) に近づくほど粗くなります。また矢印は繊維方向を表し、矢印の方向には伸びにくく、矢印に対して直角方向には伸びやすい性質を持っています。ヘッドショルダーベンズベリー頭背中尻腹動物のサイズと特徴革のサイズは10 × 10cm を基準としてDS( デシ) という単位で表記し、価格もDS 単価で設定されています。動物によりサイズや特性は異なり、実に多様な表情を持っています。*表記のサイズはおおよその目安です● 牛革繊維が緻密で丈夫な革で、主に成牛革が使用されます。一般に吟面の凹凸( シボ) が少なく平坦で、また大判で厚みも取れるためレザークラフトで最もよく使用されます。繊維が細かく絡み合っているため柔らかいが引き裂きに強く、古くから武具などに使用されてきた革です。通気性の良さと、濡れても硬くなりにくい特徴を持ちます。主に爬虫類や毛皮などを指し、それぞれに個性的な表情があり革自体が装飾的な要素を持ちます。革厚が薄いものが多く強度に劣るため、一般に牛革や芯材と合わせて使用します。● 鹿革● エキゾチック革● 豚革● 羊革● 山羊革吟面は摩擦に強く、松かさの鱗片のようなシボと三角形に並んだ3 つの毛穴が特徴です。種類は幅広く、クラフト用、色革、生革などの他、安値なので裏革としても利用されます。繊維が細やかで富んだ柔軟性が特徴の革です。平坦でキメの細かい滑らかな吟面を持ち、また薄手で軽量のため衣類や袋物に多く利用されます。繊維が細やかで軽く柔軟性を持つ点は羊と類似しますが、原厚は羊より厚くまた強靭な吟面を持ちます。吟面に深く鮮明に現れるシボが大きな特徴です。100cm250cm200 ~ 300DS120cm140cm110 ~ 170DS100cm130cm100 ~ 150DS 100cm80cm60 ~ 80DS 60 ~ 80DS80cmパーツの取り方革のパーツ取りは用途に合わせて、繊維による伸び方向をよく見極めて行う必要があります。Pointベリーやヘッドは強度を必要としないパーツや裏貼り用に適します。Point特に強度が必要なベルトや手ひもなどは、繊維が細かく強靭な背中に沿わせて伸びにくい方向に取ります。Pointバッグの胴やカードケースのポケットなどは、頻繁に力がかかる開口部が伸びにくいように配置します。Pointバッグのかぶせの様に曲げる箇所は、伸びやすい方向で取ることで滑らかに湾曲し、使用感に優れる作品に仕上がります。吟面・床面・コバギン     トコ革は滑らかな面を吟面、反対側の繊維が毛羽立った面を床面、裁断面をコバと呼び、一般に吟面を表として使用します。吟面を取った床面のみの床革もあります。スエードは吟付革の床面をあえて起毛させてシルキーに仕上げた革で、床面を表として使用します。100cm